坂下 忠弘(さかした ただひろ)バリトン
Tadahiro Sakashita Lyric Bariton
桐朋学園大学音楽学部声楽科卒業。同大学研究科3年修了。第53期二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第9回中田喜直記念コンクール大賞(第一位)及び中田喜直賞受賞。その他多数受賞。
モーツァルト「レクイエム」・「ミサ・ブレヴィス」、フォーレ「レクイエム」、シャルパンティエ「真夜中のミサ」にソリストとして出演。
オペラは、モーツァルト『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、モンテヴェルディ『ポッぺアの戴冠』オットーネ、レハール『メリー・ウィドー』ダニロ、サンブリオッシュ、メノッティ『霊媒』黙役トビーで演技力を生かした存在感を示し、ヴェルディ『リゴレット』マルッロ、メノッティ『電話』ベン、サンサーンス『サムソンとデリラ』アビメレク、リヒャルト・シュトラウス『アラベラ』マンドリカ、などで数々のオペラに出演。また三木稔『じょうるり』与助を演じるなど、邦人作品にも意欲的に取り組んでいる。2012年3月、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト『蝶々夫人』にヤクシデ役で出演。また同年秋、サントリーホール主催、ワルター・ギーガー作曲『夕日の耳 』~室内オペラと能舞が織りなす幽玄の世界~では能舞とのコラボレーションオペラでは主演2役を演じ、絶賛を博す。2017年、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演し『カルメン』花形闘牛士エスカミーリォを演じる。2019年8月、ダヴィンチ音楽祭in川口ではアントネッロオペラ『オルフェオ物語』タイトルロールに、ヘンデル作曲「ジュリオ•チェーザレ」タイトルロール、更に今年2023年「ラカリスト」タイトルロールに抜擢され男女2役を演じ分け好評を博す。
リサイタル活動は、シューマン「詩人の恋」全曲、「リーダークライス」全曲、プーランク没後50年「Chansons villageoises(村人達の歌)」や「Banalités(平凡な歌)」、「Chansons gaillardes(陽気な歌)」全曲を採り上げる。巨匠ピアニスト、Dalton Baldwin(ダルトンボールドウィン氏)に「極めて稀であるが、フランスのエスプリと音楽と声を併せ持って生まれた歌手」称賛をうけ、フランス・ニース国際音楽アカデミーをスカラシップにより参加。受賞者コンサートに出演しディプロムを取得。
さらに、クラシックだけにとらわれずジャンルを超越した活動は多岐に渡り、そのまれに見る柔らかな歌声と確かな音楽祭には、多方面のプロフェッショナルより絶大な信頼を寄せられている。日本の代表的なシンガーソングライター尾崎亜美、プロデュースユニット、LaDillのリードボーカルとしてメジャーデビュー。「匂い立つ風」日本クラウン、レコードよりリリース。また日本を代表する作曲家、坂田晃一氏より、書き下ろしの「mitasora」、「カミーユのワルツ」を提供され、坂田氏のCD に歌唱収録。
全日本全国童謡歌唱コンクールグランプリ大会においてゲスト出演。眞理ヨシコをはじめとする童謡歌手と「童謡コンサート」をするなどして、未来や音楽を伝えていく活動にも力を注いでいる。2020一年ディズニーオンクラシックゆめとまほうのおくりもの」ソリストシンガーとして全国20カ所以上のツアーに参加し歌唱した。また美しいフランス語のディクションとエスプリを合わせ持ち、シャンソンの実力を評価されNHK「名曲アルバム」でシャンソン「シェルブールの雨傘」の演奏が放映されるなど活動の幅をさらに広げている。今年2023「月刊坂下マンスリーコンサート」シリーズを企画し、自身のレパートリーの広さを生かした異ジャンルのコンサートシリーズなども展開している。
YouTubeなどのライブ配信、ラジオや雑誌などの各メディアでも活動中。CDはオクタヴィアレコードよりソロアルバム「HEROism」、「HEROism 2」があり、今年2023年Rec-Labより中田喜直生誕100年を記念してソロアルバムをリリース予定。テレビは「名曲アルバム」「題名のない音楽会」「日本名曲アルバム」など。
今年2019年6月、中華人民共和国新疆ウイグル自治区 烏魯木斉国際大バザール主催 (urumqi international grand bazaar)内劇場にてコンサートに出演し、絶賛を博す。
近年は自身の演奏活動に加え。指導にも力を入れている。
シャネルピグマリオンデイズコンサート2012アーティスト。二期会会員。現在北海道旭川市観光大使。